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新車よりも高い新古車



 先ず、新古車という呼び方は正式ではありません。「未使用車」という名称が正しい言い
 方です。ただ、「新古車」という名称が幅広く浸透してしまっている為、当サイトではあえて
 「新古車」という呼び方で記載しております事を、予めご了承下さい。

 もし「新古車」という表記を用いている販売店があれば、これは完全な
不当表示になり
 ます。つまり、自動車公正取引協議会で定められた「自動車公正競争規約」に
違反して
 いる販売店です。こういった公正取引を意識していない販売店での車の購入は、いくら安
 くてもあっさりと見送った方が良いとも言えます。

 え〜と・・・、「未使用車」と「新古車」の名称についてはこれくらいにして、本題の「新車よ
 りも高い(新古車)」について解説していきます。

 先ず、消費者から見る新古車のイメージは、「新車よりも安い!」というのが一番です。
 確かにその通りで、「売り」の最大アピール部分でもあります。新古車の需要が増え始め
 たのは平成12〜13年頃からだったと思います。特に維持コストの安い軽自動車やコン
 パクトクラスの車を中心に、新車購入を狙っているユーザーや、軽自動車の需要増加が
 相乗効果となり(中古車の軽自動車が高い)、今現在(平成18年)では何処の販売店で
 も必ず展示していると言っていいほどの存在となりました。

 しかし、「新車よりも安い!」が売りの新古車が、新車よりも高い買い物だとしたら、どう
 思われるでしょうか・・・。新古車の全てではありませんが、一部には新車よりも高い新古
 車が存在するのは本当の話です。

 新古車という存在は、もともと新車の状態であった車を、何かの理由があって故意的
 にナンバー登録し、あえて中古車になった状態で「未使用車」カテゴリでの車両販売にな
 っています。この何かの理由の多くは、新車ディーラーの実績不振によるノルマ達成の
 為の台数合わせ(登録しないと台数実績とならない)、展示車、契約キャンセルによる在
 庫負担などが本来の主な理由です。

 もちろん登録された車は「新車」ではなくなりますので、新車と同じくらいの値段では売れ
 なくて当然です。そういった在庫を、早く小売販売しやすいように新車よりも販売価格を
 下げ、消費者が購入しやすい状態にして小売しているのが「新古車」です。

 しかしここ近年の新古車ブーム?による需要の激増からか、新古車をわざわざ作る為
 に販売店自身が大量の新車在庫の購入をしたり、全国各地の自動車オートオークション
 でも数多く取引されるようになり、販売店は新古車の在庫獲得にかなりヒートアップして
 います。「新古車」=「新車よりも安く新品同様車が買える」という、新古車・つまり「未使
 用車」のイメージが定着して、新古車(未使用車)という表記に値段が隠されてしまってい
 る状態でもあるのです。

 大胆な販売店になると、仕入れた新車を登録せずに、新車そのままを「新古車(未使用
 車)です!」と言って販売する小売店も現実に存在しています。こういった販売店側と消
 費者側の新古車に対するヒートアップ現象から、「新車よりも高い新古車」が出回るよう
 になっているのです。

 例えば新車よりも高くなってしまう現象として、オートオークションで例えるとします。オー
 クションと言うのは、売り手側と買い手側が値段に納得して契約成立となります。売り手
 側は、想定している「この値段以上の入札額があれば売ります」という希望落札金額に
 なるまでは当然売りません。買い手側も、売り手側の希望金額以上でないと落札出来ま
 せん。しかしオークションというのは「セリ」です。他人より高額な金額での購入意思が無
 いと購入する事は出来ません。という事は、ひとつの車を欲しがる販売店が3店舗あった
 とすれば、売り手側の希望金額を越えた所から3店舗の競争入札となります。

 ここで一番考えるべき所は「売り手側の販売店」です。当然何らかのルートで仕入れて
 いた在庫車を売るわけですから、よほどの理由が無い限り損をして売る事はありません
 (在庫処分に困っている場合は別ですが・・・)。しかし、買い手側の落札販売店は、この
 「売り手側の損が無い金額」以上の金額で落札をしているわけです。そうです、売り手側
 の販売店よりも買い手側の販売店の仕入原価の方が高額という事です。

 しかもオークション取引になると、落札金額に落札手数料やら、場合によっては陸送費
 まで経費が掛かってしまいます。もしこの場合の売り手側の販売店が新車ディーラーで、
 消費者からの契約キャンセルによる予期せぬ在庫負担になった車を、自社登録後に新
 古車として出品された場合、「損の無い金額」が仕入れ原価+掛かった経費だとしたら
 ・・・。落札した販売店は、売り手側の新車ディーラーの仕入れ値段よりも高く仕入れてい
 る事になります。新車ディーラーが、新車を仕入れ原価ギリギリまで値引きして売る事は
 無いと思いますが、少なくとも買い手側の購入した新古車よりも、売り手側の新車ディー
 ラーの新車の方が安く販売出来る可能性は十分にあるという事です。

 
「新車よりも高い(新古車)」の出来上がりです。

 ここで例えたオートオークションは極端な例かもしれませんが、実際に有りえる話でもあ
 ります。オートオークション以外でも、販売店の諸経費の違いや仕入れルートなど、色々
 な理由があって高くなるケースもあります。

 新古車の需要が異常なまで急増した為か、新車ディーラー同士の競合他社に、中古車
 販売店などの「新古車」も意識され競合に加わっています。時には販売実績に関係して、
 「新古車」よりも安く新車を販売する「店長特別決済価格〜!」なんて事も考えられます。

 私は中古車販売店に勤務しておりますが、新車よりも十分に安い新古車も数多くありま
 す。しかし、新車ディーラーの値引きに敗戦する新古車も一部あったりもします。販売店
 での購入は、車の金額以上のお客様との関わり、販売店や営業マンの魅力・努力によ
 る人間関係も深く関わってきますから、金額が全てだとは思っておりません。

 しかし、もし貴方が新古車の購入を考えられていて、とにかく「値段重視!安さ最優先!」
 であれば、新古車という言葉に惑わされずに、一度新車での見積もりを取得される事をオ
 ススメします。ひょっとすれば「新古車」をエサに新車がより安く購入出来たり、新車ディー
 ラーとの競合で狙い目の新古車がもっと安くなるかも・・・。


 便利なインターネットでの新車見積は「新車の値引き交渉」のページ下部で紹介しており
 ます。是非ご参考にして下さい。



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